住宅リフォーム事業者団体登録を目指す木造住宅塗装リフォーム協会(代表理事・古畑秀幸氏)は7月27日、東京・両国で臨時総会を開催し、国土交通大臣登録の要件を満たすための定款変更などを決議した。「遅くとも年内には認可登録が得られるものと考えている」(古畑氏)と国内12番目の事業者登録に手応えを示した。

住宅リフォーム事業者団体登録は、安心あるリフォーム市場整備のために国土交通省が要件を満たした事業者団体を登録する制度。登録団体は、住宅リフォーム事業者の適正な業務運営と消費者への情報提供が求められる。

一方、便益として登録団体は国土交通省のWEBサイトに掲示される他、会員企業が住宅リフォーム事業者団体に所属していることをうたえるなど、集客力向上に寄与すると期待を集めている。中でも古畑氏は、中古住宅の売買時に施主の要望で生じる建物診断業務(インスペクション)に関わることの重要性を指摘。「診断業務の中心は外装部分になる。インスペクション業務は、建築士登録が必要となるが、外装施工を得意とする当会の専門性を生かした診断、工事のワンストップサービスが可能になる」とし、拡大が予想される中古住宅ビジネスへの展開に活路を示した。

総会では、会員数112名の内、27名が出席。電子広告や理事会組織の設置を決める定款変更を満場一致で決議した。また古畑氏は「窯業系サイディング材メンテナンス技術研究所」に次ぐ新商標として「住まいる健診」を取得したことを報告。「来年は創設10周年にあたり、記念イベントの開催を計画している。それまでに加盟店を200社まで拡大させていきたい」と会員拡大に意欲を示した。