リフォーム専用棟換気システム「パッ換」が特許を取得した。メーカーのトーコー(本社・奈良県生駒市、西田敏典社長)によると、発明の名称は「棟換気装置の設置方法、建造物」で、リフォームにおける棟換気装置の設置方法などで特許をしたもの。

同棟換気システムは、ホールソーで屋根の棟包、笠木、屋根材、野地板を一気に貫通させて開口部を形成。伸縮性ブチルテープで止水処理した開口部の上にリフォーム専用棟換気装置「パッ換」を設置して既存住宅の棟換気を実現するもの。

木造住宅の屋根裏は空気が滞留しやすく、夏の暑さや冬場の結露などさまざまな問題を抱えている。換気効率の高い棟換気を設置することで既存住宅の屋根裏環境を改善できるとし、屋根リフォームのメインプレーヤーである塗装業者を主軸に展開。塗装業者が設置できるよう施工の簡便化を図ったのもポイントで、塗装工事の付加価値化が期待できるとして取り扱い業者が増えている。

同社では「台風の大型化で屋根材の飛散が頻発していますが、湿気によって屋根裏の野地板が劣化し、屋根材の緊結力が低下しているのも原因の1つ。既存住宅の屋根裏環境を改善するため、パッ換の施工標準化を目指していきたい」とコメント。