大同塗料の下塗り塗料を不要にした弱溶剤2液型シリコン樹脂系屋根用塗料「ハイルーフマイルドシリコン」が発売以来、右肩上がりで売上を伸ばしている。「販売量に伴い伸長率こそ鈍化したが、フッ素タイプや遮熱型の投入が底上げに寄与している」(担当者)とコメント。同社にとって新領域となる住宅塗り替え分野の拡充につなげている。

同品は上塗りと下塗りの性能を付与することでシーラー、プライマーなどの下塗り工程を不要にしたのが最大の特長。工期短縮及び塗料の省力化に寄与する。また姉妹品として、いぶし瓦や陶器瓦に直接塗布することができる「ハイルーフマイルドいぶし」、下塗り1回、上塗り1回の2工程仕上げを実現した弱溶剤2液型フッ素樹脂系「ハイルーフマイルドフッソ」をラインアップする。

遮熱タイプでは「ハイルーフマイルドシリコン遮熱型」「ハイルーフマイルドフッソ遮熱型」の2製品を投入。いずれも屋根の温度上昇を抑制する機能を有し、色相も一般屋根色に加え、高い遮熱効果を求めるニーズに対して、ホワイト系やグリーン系など淡彩色を常備する。フッ素タイプは下塗り塗料を要する。

この他、プールサイド遮熱工法や防水遮熱トップコート、ビニルハウス向け遮光コーティング材を展開するなど、ニッチな領域で遮熱機能による付加価値展開を行っている。