アクサルタは第68回「2020版世界自動車人気色調査報告書」を発表した。

同社では自動車産業で使用される塗料の色に関する報告書を1953年から発表しており、自動車メーカーが世界全体や特定の市場のトレンド、パターンを観察できるよう、詳細な生産データを提供している。

路上で最も多く見られる自動車塗色は、ホワイト(38%)が圧倒的。過去3年間世界市場全体の38%と安定しており、世界全体では10年連続で最も購入頻度の高い自動車塗色となった。次いでブラック(19%)は高級車での人気が依然高い状況。3位のグレー(15%)は、世界全体で2ポイント上昇し、過去10年間で最も高い値となった。4位となったシルバーは、すべての地域で減少動向が続いており、人気は9%と1ケタ台となった。

最近の自動車のトレンドは、グリーンブルーやグリーンイエローの色合いへの注目など、住居、ファッション、製品の最新トレンドと同調している。近年では微小フレークによる色彩効果や少量添加される多彩なフレークにより、よりいきいきとしたカラーに見せる技術が注目されてきている。

同社のナンシー・ロックハート氏は「この報告書に反映された消費者の購買動向は、弊社の将来に向けた革新的な塗色開発の原動力になっています。このデータをお客様と共有し、業界をリードするカラー技術、市場との深い関わり、トレンドデータを結集して、お客様とダイナミックな塗色を実現できることを嬉しく思う」とコメントした。