タクボエンジニアリングは、ティーチングアシスタントソフトウェア「スワニスト(SWANIST)」の新機能として塗装コスト計算アプリを開発し、6月から運用を開始している。

「スワニスト」は、同社が上市する塗装ロボット「スワン・プロ」「ラインダンサー」「ソフトボーイ・プロ」などを対象としたティーチング支援ソフト。3次元空間でワーク配置の検討を可能にする他、軌道データと合体させることで回転塗装「Rの技術」の塗装シミュレーションを3DCGで確認することができる。

中でも「スワン・プロ」においては、標準搭載の専用アプリを通じ、稼働状況や塗料の残量、ティーチングデータの確認など遠隔確認を実現。塗料使用量を正確に管理するシステム力をソフトウェアによる可視化機能で付加価値を高めている。

今回開発した「塗装コスト計算アプリ」もユーザーサービスの一環。「スワン・プロ」の他、同社塗装機、手吹き塗装、網塗り、吊り下げ塗装も適用可能にしており、塗装原価計算ツールとして広く普及させたい考えだ。

「塗装コスト計算アプリ」は、塗装条件及び設備条件の入力により、ワーク1個あたりの塗料コスト、設備コスト、ユーティリティコストを同時に算出できるのが最大の特長。塗料価格、使用量、稼働時間などの数値を入力するだけで塗装コストを瞬時に算出することができる。また計算結果のテキスト出力、写真画像との紐づけ保存機能も加え、利便性を確保した。

「塗装の原価意識を高めることが、生産性、競争力を高め、塗装技術の可能性を広げるとの考えがある」と担当者。塗装ユーザーに限らず、材料メーカーや商社の活用にも期待感を示す。

対象機器は、iOSスマートフォン。使用料金は1万3,000円/1ダウンロード。アップルストアで購入できる。