同業者交流の価値を高める

6月に行われた書面議決による総会を得て、新会長に就任した森健夫氏(森商事専務取締役=44)。2017年の設立当初から役員を務め、今期4代目の会長職を託された。テーマに掲げたのは「明日へ、未来へ、チャレンジ!日塗商青年部」。抱負とともに青年部活動の展望について聞いた。


----新会長としてお披露目になるはずの総会(6月3日)が大雨の影響で中止になりました。

「当日はかなりバタバタしましたね。自社の被害を受けた役員もいた中、皆で協力し合い、何とか参加者に中止を伝えることができました」

----それでも森さんは当日会場に行かれたということですが。

「連絡漏れがあっては大変ですからね。一応会場で待機していました。幸い、どなたも来られず良かったです」

----連絡が行き届いたということですね。取材に行く予定だった私にもトハンの伊藤社長から中止の連絡を頂きました。

「青年部の活動は、その日のためにたくさんの方々が全国から集まりますので、今回の事態は貴重な経験になりました。各活動の設定時期や参加者の緊急連絡先の把握など今後の活動に生かしていきたいと思います」

----森さんは、青年部の創設から監事、理事、副会長を務めてきました。会長になった心境はいかがですか。

「青年部を通じて、社業の発展に寄与し、かつ交流の場として充実させていく方針はこれまでと変わりません。とはいえ、この3年はコロナ禍の影響で活動の制限を余儀なくされましたので、まずは皆が集まるリアルでの活動に戻していく考えです」

----今期の活動計画について教えてください。

「9月8日に企業研究会として岡山県のカモ井加工紙さんの工場を見学します。その後、11月に全国研修交流会、来年2月に2回目となる企業研究会、そして6月の総会となります。また事業活動としてCEMA合同事業、DX推進事業も進めていきます」

----DX推進事業とはどのような事業ですか。

「前期に発足した事業ですが、コロナ禍による停滞もあり、これから活動を本格化していきます。管掌は前会長の森一朗さん(モリエン社長)です。大きくは塗料販売業務の効率化をテーマにしており、新しい技術を取り入れながら、柔軟な発想で取り組んでいく方針です。成果について発表できる段階になりましたら皆さんにも紹介したいと思います」

----最後に青年部の意義をどう捉えていますか。

「同じ塗料販売業を営む若手経営者が集まり、交流を図ること自体に有形、無形の価値があると考えています。当然、事業規模や地域特性、顧客分野が異なるため考え方や方策も違うのですが、それぞれの会社の取り組みを聞くことは刺激に溢れています。特に研修会では、小グループに分かれた座談会形式の討議を行い、メンバー相互の親睦を深める機会になっています。私自身も青年部をきっかけに交流を広げさせて頂いており、それだけ参加される方には価値を汲み取って頂けると思っています。最近では青年部に入りたいとの理由で日塗商に加盟された社店があり、期待の高さを感じています。普段社業で忙しいと思いますが、青年部を頭の片隅に置いて頂き、ぜひ活動に参加して頂きたいと思います」

----ありがとうございました。



森健夫会長
森健夫会長

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