国内市場、成長戦略について語る
オーナー、CEOらが来日

フランスの塗装機メーカー「サメス・クレムリン」のオーナー兼グループCEOのGuerric BALLU氏を含む3名の経営陣が4月上旬に来日し、国内市場への期待と塗装機事業の成長戦略について語った。
 


----塗装機ビジネスの展望について。

「塗料市場は毎年アジア圏で4.3%、ヨーロッパ・中東アフリカ圏で2.7%、アメリカで1.7%程度の成長を見せており、2020年には1,500億ユーロまで成長すると見ている。その中で当社が関わる塗装機器・設備の市場規模は25億ユーロと推定している。今後、水性や粉体塗料が毎年5%台の成長を続ければ、溶剤系塗料は1.6%程度の成長に限定されると見ており、そのため当社としては水性向け、粉体塗装向けの塗装機器の拡販を重視すべきと考えている」

----成長のためのターゲットとなるのは。

「当社は企業活動全体の50%を自動車市場に注いでいるが、木工塗装向けなどその他の分野も含めて世界的に強い存在感を発揮している。具体的には急成長を続けるアジア、中東圏に照準を据え、自動車塗装、木工塗装の他、農機、建設機器にも注力していく方針。また自補修、防食市場の開拓にもチャレンジしていきたいと考えている」

----日本市場への期待について。

「日本が得意とする先端技術分野の需要を取り込むことで、グループ売上高に占めるシェアを最大10%まで引き上げられるとの見方がある。特に全国に広がる顧客に対して高い付加価値を提供している販売代理店との協業に期待している」

----グループ全体の展望について。

「独自の新商品開発プログラムやネットワーク、新市場へのアプローチを積極化することで、3、4年以内に30~40%の売上拡大を見込んでいる」



右から丹野栄一氏(サメス・クレムリン日本法人社長)、Guerric BALLU氏(オーナー・グループCEO)、Cedric PERES氏(サメス・クレムリンCEO)、Thomas VIOT氏(サメス・クレムリンアジア・パシフィック統括)
右から丹野栄一氏(サメス・クレムリン日本法人社長)、Guerric BALLU氏(オーナー・グループCEO)、Cedric PERES氏(サメス・クレムリンCEO)、Thomas VIOT氏(サメス・クレムリンアジア・パシフィック統括)

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