10月の下旬、ドイツ植物油塗料「オスモカラー」の国内販売元・オスモ&エーデル社が主催した「ドイツの塗料販売・塗装事情視察ツアー」に参加した。街並み、住まい、塗料と塗装...業界紙記者として感じた雑感をレポートする。
オスモ&エーデル社が企画したドイツの塗料販売・塗装事情を巡る今回の視察ツアー、とても密度の濃い7日間であった。
中でも強く印象付けられたのは建物に対する人々の向き合い方の違い。ローテンブルグのように中世の建物群がそのまま残っている街はもちろん、第2次世界大戦で破壊された街の復興も、近代建築ではなく昔のままの趣をあえて再現しているケースが多いと聞く。歴史や伝統、文化、景観への市民の強い思い入れを感じる。
築後100年を超える建物も多く残り、住宅やアパートとして普通に機能している。長く綺麗に住み継がれていくことで滲み出てくる建物の風格や気品に共感する社会では、ビニールクロスやサイディングのような乾式建材ではなく、「塗料の塗り重ね」が当然のように選択される。建物への向き合い方が塗料・塗装文化の必然性を生む。
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